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南アフリカのつまらない話 第6回 携帯事情 その12009/11/12 17:30 Writer さくま
今回は携帯電話について2週に分けてお話しようと思います。 南ア人は携帯好きです。携帯を音楽プレーヤー代わりにしてよく聴いている光景を目にします。しかも、お金がないはずなのに高級機種を持っている人も珍しくありません。どういう理由なのかはよくわかりませんが、最新機種を持つことはそういった人たちには自分の生活を傾けてまでもやらないといけないことなんでしょうね。また、銀行口座を持つ人は割賦払いもできるので、それを使って購入しているんだと思います。 私たちがJICAから連絡用として支給されている携帯電話は、プリペイド式です。様々な金額のプリペイドチケットが用意されており、チケットを購入したら、そこに書いてある12桁の番号を追加したい携帯でセンターに送信し、課金します。その課金料金のことをこちらでは"エアタイム"と呼んでいて、スーパーや銀行のATMなどで手軽に購入することができます。日本では月額払いユーザーが圧倒的多数ですが、南アではプリペイドの方が一般的です。圧倒的多数は低所得者で、銀行口座も持っていない人がいると言うことも、その理由の一つです。 通信技術としては、日本では3G携帯どころか、3.9Gとかいうのまで出てきているみたいですが、こちらの最先端は3.5GのHSDPA規格。7.2Mbpsです。ですが、都市部以外はほとんど使えないのが実情で、所得の低い層が住む私の任地のような片田舎タウンシップでは、3.5どころか3Gすら使えません。しかも不安定で半日以上何の前触れもなくパケット通信ができないときがあります。ですが、私の場合携帯で通信することしかできないので、ダイヤルアップ回線並みの通信でネットのやりとりをしています。日本ではブロードバンドは今や常識ですが、こちらの家庭では、ADSLでも最速512kbpsのプラン、しかも従量制。使い放題が当たり前になってしまった日本のネット事情からすると、ネットの普及の遅さは他の途上国に比べても遜色ないくらいです。 携帯会社も都市部に住む人たちとタウンシップに住む人たちの所得を考え、「どーせタウンシップの連中なんてネットなんてほとんどしないだろ」と高をくくっているのかもしれませんし、競争がありそうでない南アの通信サービス。日本の業界で言うと、ADSLでも携帯でもソフトバンクがもたらしたような価格競争。そういった業界地図を一変させるような挑戦を挑む強者がいなければ、どこの国でも安定を求めるのかもしれません。そして企業は努力を怠る。自由競争が全て良いとは思わないのですが、競争のない世界は自由競争よりも消費者利益が少なくなります。 おっと、偉そうな言葉を使って愚痴を言っているような感じになってしまった。すいません。 次週に続く。
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