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スコットランドに夏があるのか? 夏の過ごし方は。2009/7/7 12:00 Writer みどみどらぼ
家族連れスコットランド留学、エジンバラにてガーデンデザインを習ってます スコットランドはエディンバラにてガーデンデザインを学んでいる「みどみどらぼ」です。12年続けた仕事を離れ、デザイナーとしての開業を目指し妻と1歳児を連れて留学中、いよいよ卒業を賭けた最終課題にとりかかっています。スコットランドの首都、世界遺産の街エディンバラでの留学生活について、特にここでの暮らしに関して一般的な話題をお伝えしてまいります。留学をお考えの方だけでなく、スコットランドへの旅行を検討されている方にも楽しんでいただけると思います。 さて今回は、スコットランドの夏の過ごし方について。その前に、スコットランドの夏のことをご紹介します。まず夏が無いと冗談で言われますが、ちゃんとあります。その冗談のあとに続くのは、スコットランドの夏には1日の中に四季があるという話。朝晩は寒く、昼間はずいぶん暖かくなります。そして、必ず一日のどこかで雨が降ります。朝が晴れなら昼間が雨。朝起きて雨なら昼間も雨。それでも年間降水量が東京よりもずっと少ないのは、どしゃ降りになることがほとんど無いため。風が強い時も少なく、気候はとても穏やかです。ようするに低温多湿な夏なのですが、加えて北緯55度に位置するため夏の日照時間が著しく長く、夜11時まで夕方、ちょっと夜更かししたらすぐ朝。体調管理が難しいです。 そんな夏ですが、地元の人々の夏の過ごし方と言えばやっぱりビール。スコットランドというと誰もがスコッチウイスキーを飲んでいるイメージがありますが、お店で飲むのはもっぱらビール。残念ながらウイスキーを飲んでいるお客さんはほとんど見かけません。日本の中ジョッキと大ジョッキの中間ぐらいの1パイントグラスで皆が飲んでいるのは黒褐色でやや濁りのある、インディアンペールエール略してIPAと呼ばれる種類のビールです。苦みと酸味の中にカラメルのようなこってりした甘みがあり、華やかな香りを持つビール。実はここエディンバラにはIPAを作っているビール工場がいくつもあり、秋冬の晴れた朝などは窓を開けると街全体の空気がビール酵母の香りになっているほどです。 日本でポピュラーな冷たくて黄色いラガーはあまり人気無し。日本やロンドンで飲んだことのある銘柄のラガーをカウンターで注文すると、「お客さん、これケミカルだよ、オーガニックのほうがいいよ」「え!じゃあオーガニックのは」「これとこれとこれ・・・」と指差しながら、小さなコップでぜんぶ味見させてくれます。英国全土で買える物は信用せず、地元産に絶対の自信を持っているところがスコットランドらしいところ。 そんなエールは冷蔵庫が普及するよりも遥か昔から飲まれているので、昔の通り冷たくない状態で飲みます。余談ですがアンティークの金属マグが冷たいビールに最高と言われますが、アンティークピューターが作られていた100年以上前は冷蔵庫が普及していなかったので、金属マグと冷たいビールとは関係ないですね。涼しい床下にある樽から手こぎポンプで汲み出されたエールは惜しげも無く3回も4回も溢れさせながらパイントグラスに注がれ、クリーミーな泡ができあがったところで現金と引き換えにカウンターで受けとり、好きな席に持って行って飲む。これが1杯目。カウンターでビールを買う感じです。さてその席では最初に飲み終わった人が、自分のぶんを買いに行くついでに空になりそうな人の好みを聞いて一緒にカウンターから取ってくる、そうしていると別の人が飲み終わって、また何杯かまとめて持ってくる、自分が飲み終わったら「だれか欲しいひとー」と声をかけて、その人のぶんも合わせて買ってくる。エンドレス、そして会計がよくわからなくなる、非常に危険な飲み方です。 日本と大きく違うのは、何も食べずにひたすらゆっくり飲んで喋るところ。最初の一杯をぐーっと飲むことも無く、泡が無くなる頃に飲み終えるのが作法とか。一緒に飲む仲間があまり若くないこともありますが、基本的にテンションをあまり上げずにほろ酔い状態をキープしながら、割と静かに会話をします。そしてもうひとつ大きく違うのは、早い時間に始まること。日本では5時までは仕事、明るいうちに飲むのは悪いことのようなイメージがありますが、こちらでは仕事が終わったら自分の時間、そのために早く終わらせるというのが大前提。金曜などは今週の仕事終わりということで休みにしてしまう人も多いようです。観光地であることもあって、午後2時ごろにはパブの席がかなり埋まっている状態。外にテーブルを出しているお店も多く、ついふらりと立ち寄りたくなります。 昼間から始まって、立ったり座ったりで自然に席替えが行われながら、途中で誰かの友達とかが自然に混ざりながら、同じお店で5時間も6時間も飲みが続きます。そして夜は更けて行く・・と言いたいところですが、ぜんぜん暗くならないのが夏の怖いところ。
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