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Ingrid BETANCOURT2009/1/8 19:00 Writer silvas
南米コロンビアの元大統領候補であり、反政府ゲリラ(FARC)に2002年から誘拐され、拘束されていた彼女、イングリットが6年ぶりに今年の七月に自国の軍によって救出された。その背景には様々な政治的思惑、ヴェネズエラ、エクアドル等の政治上の絡みがあり、不謹慎だが大変興味深い。彼女を含め15名が開放されている。 インクリッドについてはあまり日本では知名度はないが、最近この救出とハリウッドでこの事件の映画化が進められていることもあり、多少は日本でも話題にはなっているかもしれない。教育相とUNESCOの大使を務めた父親と元ミスコロンビアで衆議院議員であった母親との間に生まている。彼女はリセ・フランセーズで教育を受け、パリ政治学院で政治科学を学び師にはあの初期雇用制度で叩きまくられた元首相ド・ヴィルパンもいたらしい。フランス人と結婚したので国籍はコロンビアとフランス。仏では彼女に対する報道と開放運動が盛んだった。1998年に自伝に近く政治家の腐敗を暴露した『それでも私は腐敗と闘う』(La Rage au coeur)を出版している。出版の際に 何故母国語でなくて仏語で書いたのかと言う質問に、「仏が私に自由という思想を教えてくれたから」と答えている。国際政治に興味があるなら、読んで日本、ヨーロッパ、アメリカと政治思想を比較してみるのも面白いかもしれません。 現在ではコロンビアに戻ることを希望しているが未だに入国できていないと報道されている。テレビで 彼女が国会中他の議員に「あなたはあれだけのマンションをどうやって購入したのか」と詰め寄ったりしている姿や、解放後の演説を聞いたが、全く政治家特有のパフォーマンスも嫌味もなく彼女を言葉に例えるなら「真実」が最も的確だろう。正直自分にはなぜ救出をパリで訴えるのか疑問を持っていた。仏に9年しか住んでおらず、上記で述べたように仏人と結婚して国籍を得ただけだからだ。 しかしフランスには「民族のいかんに関わらず、フランスの持つ理念に共鳴するものを国民とする」という言葉がある。フランスの持つ理念とは自由、平等、博愛である。この三つの理念が彼女の行動を支えているのならば、理解できるだろう。彼女は仏人なのだ。拘束中の彼女の心の頼りは宗教と子供達だったという。拘束中の精神は「絶望」と言う心の病にかかるというが、ベタンクール達に祈りと信念が無かったら、何が存在しただろう。人は何かを、誰かを信じる事が、必要なのかもしれない
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