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イタリアでよく聞くドゥオモって何?


2010/9/1 9:00 Writer RavanneMariko

 イタリア旅行をされたことのある方、または計画を立てている方、「ドゥオモ」という言葉を聞いた事はありますか?ツアーなどでは、ガイドさんが「ドゥオモをみないとどうもすみません」なんて変な冗談言っていたりしますが、このドゥオモってなんでしょうか?

 かなり前に映画にもなった「冷静と情熱のあいだ」でも、ドゥオモで主人公が待ち合わせする場面があり、舞台となったフィレンツェのドゥオモの上に登るのが一時はやりました。

 そう、イタリアでは「ドゥオモ」といえば、フィレンツェ、ミラノが有名ですが、もともとドゥオモは日本語では「大聖堂」。司教座が置かれた教会を意味します。

 ローマに法王がいて、各地に大司教がいましたので、イタリア中どんな小さな街に行ってもドゥオモを見つけることができます。しかも、小さな街でもドゥオモは豪華だったりするので教会権力には驚かされます。

 さて、ローマには御存知バチカンがあり、法王自体がいるのでドゥオモはありませんが、私の住むヴェネツィアにもありません。

 ヴェネツィアで1番有名なのはサンマルコ寺院ですが、ここは司教座のおかれた教会ではありません。サンマルコ寺院は外観はオリエントとの交易の影響でヴィザンティン様式など見られ、中は金箔をはったモザイクで金色に輝く豪華絢爛な教会です。

 しかし、ここは元は総督(ドージェ、ヴェネツィア共和国の総支配者)の個人用の礼拝堂でした。なぜ、ヴェネツィアにドゥオモがないかというと、当時ヴェネツィアは宗教より外国との貿易を大事にしていました。当時のローマ法王は異教徒との交易を禁止したりしていましたが、ヴェネツィア共和国にとって異教徒であるコンスタンティンノープル(現在のイスタンブール)やエジプトのアレクサンドリアとの交易が何より重要でした。

 時のヴェネツィア人は法王から何度も破門され(キリスト教で「破門」は人間としての生活の終わりを意味するほどのものでしたが)、それでも異教徒との交易をやめませんでした。法王より、交易のもたらす利益の方が重要だったわけです。

 水に浮かぶロマンティックな街ヴェネツィアと連想しがちですが、ヴェネツィア人とはこういったものすごく現実的な人々だったのです。

 イタリアにいらした方はドゥオモを見学するときそんな話をちょっと思い出していただけると嬉しいです。さて、写真はゴシック建築のすばらしいミラノのドゥオモです。

  RavanneMariko
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ジャーナリストレベル ジャーナリスト
担当国 イタリア
略歴

結婚してイタリアのヴェネツィアに4年在住

一言メッセージ
水の都ヴェネツィアからイタリアの生活について現地の情報を発信します。


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