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クモ訴訟? アメリカ訴訟社会2009/4/13 20:30 Writer ぎゃね
4回目となりました、私ぎゃねの記事ですが、今まで真面目な話が続きましたが、今回は、笑ってしまうお話をお届けしようと思います。 アメリカといえば訴訟社会。皆さんご存知の方もおられるかと思いますが、某ハンバーガーファーストフード店で買ったホットコーヒーが熱すぎてヤケドをし、多額の慰謝料を訴訟で手にしたとか、セクハラで数十億の慰謝料を取ったとか、何かと訴訟が多いアメリカ。根本的に弁護士の数が日本とは圧倒的に異なり、すごく多いのです。 私がアメリカに来て数ヶ月、初めて国内旅行に行った時の事でした。とあるホテルにチェックインし、部屋でくつろいでいたら、「いたっ!」子供が腕を押さえています。どうしたんだろう?見ると赤く腫れているではありませんか。何か虫にでも刺されたのかなぁ。子供がいた辺りを見ると、カーテンにクモがいるではありませんか。そういえば、アメリカには毒クモがいたっけ。げっ、もし毒クモだったら赤く腫れるだけじゃすまないな。これ、毒クモかな? 心配になった私は、ビニール袋に毒クモを捕らえ、チェックインした従業員の人に聞いてみることにしたのです。これが、後で大事になるとは、予想だにしませんでした。聞いて、毒クモじゃなかったらまあ大丈夫、としか考えていなかったのです。 アメリカに来て数ヶ月のたどたどしい英語で頑張って従業員に聞いてみました。「すみません、子供がこのクモに噛まれたみたいなのですが」子供の刺された部分を見せながら、聞いてみようとしたのです。それを聞いていた私の後ろに並んでいたおばさんが騒ぎ始めました。なんだ?何か従業員とものすごい速さで話しています。私には聞き取れないくらいの速さで。すると、ロビーにいた他の宿泊客も寄ってくるではありませんか。米人4,5人と従業員が物凄い速さで会話をしています。雰囲気からいって、あんまりよくなさそうな流れのよう。 「あのう、このクモ、毒ありますかぁ・・・?」 それだけ聞ければ良い私。頑張って話そうとするのですが、彼らの会話は更にエキサイトしているようです。5分もたったでしょうか。パトカーのサイレンの音がし、玄関に止りました。自分のクモのことで、警察官が来るとは夢にも思っていない私。ケンカチックになってきた彼らの会話を止めにきたのかなぁ。なんか面倒くさい事になってきたなぁ。部屋に帰ろうかなぁ。でも、毒クモだったら大変だから聞かなきゃ。そうこうしているうちに、パトカーが2台更に到着。計3台、4人の警察官に増えました。最初に従業員と話していたおばさんが警察官に説明をしているようです。 しかし、私の持っているクモの入った袋を指差しながら、状況を話しているのがなんとなく分かりました。 あ、アメリカって、クモを持ってうろうろしたら警察に捕まるのかなぁ?なんか、まずい。捕まったら、妻に何て言おう。クモ持ってて捕まったなんて、どうしよう。オロオロする私。 警察官が近づいてきます。た、逮捕か・・・ 「君、英語わかるかね?」 「少しです」 「そうか。その袋に入っているクモなんだが」 やっぱりクモで捕まるのか・・・ 「オマエの子供が噛まれたと聞いたのだが、本当か?」 「多分。この赤い部分だと思います。」 それを確認すると、警察官は、今度はホテルの従業員と話し始めました。震えながら待つ事数分、また警察官が私のところに来ました。そして驚愕の一言。 「君はホテルを訴える事が出来るが、どうする?」 ???ひゃーっ!そんなことになっているなんて!大事にしたくない私は必死で伝えようとします。 「だから、子供がこのクモに噛まれたので、毒があるのか聞こうと思って!」 「うん。訴える事が出来るんだよ。訴えるか?」 「いやいや、そうじゃなくって、毒があるのかないのか知りたいの!あるの?」 「ない」 ようやく私の欲しかった答えが返ってきました。 「そうですか、ありがとう!大丈夫です、気にしないで下さい!」 逃げるように、部屋に帰った私なのでした。 あの時、訴えてやる!と言ったらどうなっていたのでしょうか?そんな、今では笑い話になる体験でした。
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