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−40度!!


2008/11/18 15:00 Writer 江戸もん子

 冬季オリンピックが開かれたカルガリーの北300キロに位置するエドモントンの冬はとても長く厳しいものです。夏は8月で終わり、9月に入った途端紅葉が一気に始まり木々の葉っぱはあっという間に落ちてしまい凍てつく季節がやってきます。5月まで冬が続きます。

 この記事を書いている10月中旬時点の週間天気予報は最低気温−5度となっています。しかしながら、エドモントンを始め、カナダで本当に恐ろしいのはWind Chillと呼ばれる体感気温です。体感気温は風向きなどで、実際の気温よりもかなり低くなります。今日の天気予報では最低気温は−1度ですが、体感気温は−11度の予想が出ています。ちなみに私の現在住んでいる地域の気温は20度を超えていました。

 私がエドモントンに滞在していた2006年の冬はいきなりやってきました。9月になったばかりだというのにまだ色づきもしない木々の葉がいきなり凍りつきました。強い北極寒波が上空に流れ込み、そして停滞し−20度を下回る日々が1週間続いたのです。

 北極寒波は通常2月ごろに流れ込むのですがこの年は異常に早く流れ込んだため、街中の人々が今年の冬は長くきびしいのかと肩を落としていたほどです。しかも、通常1日、2日ほどのひどい冷え込みで済むところ1週間も続いたのでさすがのエドモントニアンも驚きを隠せないようでした。
私が住んでいたのはアパートのベースメント(半地下)でしたが、2重窓の内側、つまりは家の中の窓に厚い氷(氷柱)がはりました。窓下にはヒーターがあったのですが、窓の冷え込み方は半端がなかったようです。
友人がこの寒さならベランダに肉を放置しておけば一瞬にして冷凍できるだろうと挑戦したそうです。その時は気温がおおよそ−25度、体感気温で−35度近くにまで冷え込みがきつくなったときなので、思惑どおりに凍りついたそうです。
まあ、家の中が凍りつくのですから外に出せば一瞬にして肉なんて凍ってしまうのは当然ともいえます。

 こうした寒い日の買物は死に物狂いです。
なので、大抵は何かしら買い置きをしておきました。私が住んでいた場所は立地的には恵まれていて、車は所有していなかったもののスーパーまで徒歩で10分〜15分かからないくらいでした。それでも凍てつく外を歩くのは死を覚悟していかなくてはなりませんので。

 大げさのようですが、−20度までは比較的軽装でも大丈夫なのですが、−25度を下回るとジーンズの下の肌を何十本もの針で何度も突き刺すほどのジンジンとした痛みが走ります。スパッツなどを穿くことで少しはその痛みは軽減しますが、露出している部分は凍傷になるほどです。まつ毛には鼻先までかぶせたマフラーから洩れてきた自らの息で霜柱が下がります。

 幸いにも最近では−40度にまで気温が下がることは珍しくなったそうです。私たちにとってはありがたいことですが、地球温暖化のことを考えるとちょっと考えさせられます。

 日本人の皮膚の感じる温度感覚とカナディアンのそれとは明らかな違いがあります。日本人は10度を下回ればとても寒く感じますが、カナディアン達は外気が0度でも平気でTシャツだったりします。普通の日本人が真似をすることは到底できません。皮膚感覚をつかさどる神経の構造が違うらしいです。

 しかしながら、日本人でもひと冬カナダで過ごすとたいていの場合少しの寒さでは動じなくなってきます。それでも、カナディアン達のタフさにはかないませんけどね。


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