| カナダ | |
| | アメリカ | カナダ | | |
| 世界の広場 > 世界の広場ジャーナル > 記事トップ・新着記事 > 北米 > カナダ > カナダの最新アート事情?! |
カナダの最新アート事情?!2009/11/3 9:40 Writer 江戸もん子
カナダのアート・スクールに通っていたわけではなけれど、文化の日ですからカナダの最新アートに触れてみたいと思います。ここでは、先住民の民芸アートについては触れないこととします。 私が学生を卒業して数年の頃、かれこれ10年は前になると思いますが、美術専門誌にカナダの最新アート事情という特集が組まれたことを記憶しています。その時に書かれていたのは『「カナダにアートは存在しない」と言われているが実はこんな素晴らしいアートが存在している。』というような内容だったと思います。しかし、その特集で掲載されている作品を見るかぎりアートを学ぶためにカナダに渡ることはないと思ったことを記憶し、カナダに対して渡航してみたいという気持ちが起きなかったので、自分の意志だけでのカナダ渡航はなかったと思います。私は一応これでも美術を専門として勉強していました。私は当時勢いのあったイギリスの現代美術に傾倒していました。 アルバータ大学には芸術学部があり、我が家から大学に行く際には必ずその教室の横を通るような形だったのですが、いかんせん窓からのぞける範囲内や、屋外におそらく放置されている学生の彫刻作品などを見る限り、ここでは今現在でもアートというものが育っていないと実感しました。街中の広告も、テレビCMも洗練という言葉とは程遠いものでした。日本でも彫刻学部の学生の作り出すアートがゴミなのか、芸術なのかと議論されたりもしますが、カナダの学生のそれは現代美術アレルギーの主人とは違い現代美術を心広く見てとれる私にさえも鉄くずにしかみえませんでした。街中で、芸術家を目指しているという若者が絵を売っていたりしますが、小学生がクレヨンで書いたような絵でした。街中のいたるところに設置されているおそらく消火用ホースが収納されているボックスにも絵が描かれていましたが、ひどい絵ばかりでした。エドモントン・オイラーズの拠点であるレクセルプレイスの正面入り口にカナダの英雄グレツキーの像があるのですが、見るなり「硬すぎる」と指摘していました。私がその像をみて、英雄をたたえる像の割にはなんだか臨場感がないと感じていた理由を友人はわかりやすく説明してくれました。 類は友を呼ぶといいますが、知り合えた数少ない日本人の中で私と同じく日本で美術を学んでいた友人がもう一人いました。彼女は既に渡航して何年もたっており、彼女に誘われ移民の芸術家が住むエリアで行われている手作りジュエリーなどの展示即売会に連れて行ってもらったことがあります。どの作品も素晴らしくてこれから自分のアートで食べていこうという意気込みを感じたのです。それからしばらくして、違うエリアで行われていた今度はカナダ人の若者が主催している展示即売会に出向いたのですが、はっきりいって作りは甘く、デザイン的にも洗練さがまったくないものが大半で、売り手も移民の芸術家とは違いやる気がまったくなくて、とてもお金を払って買いたいものではなく入場料2ドルさえ惜しく感じたほどです。ただ、あそこに住んでいる若き芸術家たちの作品を通してはっきりとしたのは日本人と違って、彼らは自分のやりたいことをマーケットとは関係なく表現し、好き勝手に楽しんで物づくりをやっているということ。私のように、マーケット意識し過ぎて行動を起こす前に考えすぎて自爆した人間には「ああ、これでも良いのだ!」と目から鱗が落ちました。 アートと呼ぶにはおこがましいけれども、日本のマーケット主義につかれて自分の方向性に迷っている若き芸術家はカナダで頭を一度クリーニングしてみるとよいかと思います。 帰国後、私は新たに自分の表現を始めたくて帽子教室に通っています。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| リンク集 | |
|
世界の広場 世界の広場ジャーナル 韓国語広場 新着記事 ジャーナリストトップ 会社概要 FAQ 新着お知らせ ジャーナリスト募集 Copyright(C)2005 - 2008 世界の広場 ALL Rights Reserved |