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お節介上手なカナディアン2010/3/2 12:30 Writer 江戸もん子
日本人って見ず知らずの人に話しかけることってあまりしないですよね。今は1歳になる息子がいるので見ず知らずの方とけっこう話をする機会が増えて、地元を離れ、知らない土地に住む私も楽しく過ごすことができているのですが、カナダ人は本当に見ず知らずの人に平気で話しかけます。文化の違いなのでしょうが、日本人からしたら「えっ!」と思うようなエピソードにいくつか遭遇しているので今日は紹介したいと思います。 真冬、しかも寒波が来ていた時です。凍えるような寒さの中家から10分のスーパーに買い物に行きました。買い物をしてレジに行き、順番がきたときです。若いレジスタッフのお兄さんが「顔色悪いけれど、大丈夫?」と聞いてきたのです。私は(えっ?なんでそんなこと聞いてくるの?私はいたって元気だけれど)と思いつつも、家を出る前に主人とけんかをして浮かない気分だったのを見透かされた気分ででした。お兄さんは最後まで「本当に大丈夫かい?」と何度もきいてくれました。そのころは、まだ渡航したばかりでドキドキしながら「大丈夫だよ」と言い返すのがやっとでしたが、最初はレジの人がなんでそんなこと聞いてくるのだろうと疑問符が頭の中いっぱいでした。今思えば、たくさんおしゃべりしていたらよかったと思います。レジのお兄ちゃんが優しく話しかけてくれたおかげで、帰路は見ず知らずの土地なのに、私のことを心配してくれる人がいると思うとなんだか晴れやかな気分になりましたから。レジスタッフがお客さんと話し込むことはよくあることで、どんなに人が並んでいようともレジの人はお客さんとの会話、コミュニケーションを楽しみ、またお客さんもそれを楽しんでいるのです。日本に帰国してから、早口で、ベルトコンベアーに乗せられレジから排出されるがごとくレジを追われている感じが帰国してから3年になっても抜けません。 ちょっと前に煙草会社のコマーシャルでも紹介されていましたが、次の方の人のためにドアを開けたまま待っているのも日本と違ってすごく素敵なお節介だと思う出来事でした。お節介といったらいけないのかもしれないですけれど、言葉知らずな私が表現するとやはり素敵なお節介だとおもいます。すぐ次に来ているのに、かまわずドアを閉められるのは危険だし、気分も良くないことなので今では私の中で「次の方のためにドアを開けて待つ」ことはすっかり習慣になっています。また、子連れだと余計にこのドアを開けていて待っていてくれる行為はありがたいです。以前よりも日本でもドアを開けて次の人を待つという機会に遭遇することは多くなりましたが、まだ日本では子連れのママさん以外にはあまり定着していないのが残念ですね。 また、ある日バスに乗っていると、あやしげな装置を抱えた強面のお兄さんが後ろに座っていました。あまりの兄ちゃんの恐さにあまり他人に動じないカナディアンの他の乗客もシーンと静まり返っていたほど怖い張りつめた空気がバスの中にありました。何の装置なのかわからないけれど、黒いごみ袋とパラボラアンテナのようなものがついていたのははっきりと記憶しています。すごく怖い感じのお兄ちゃんでしたが、後から乗り込んできた品の良いおばあちゃまが彼の隣りに座るなり「それ何?」「何に使うの?」「どういうものなの?」と強面の兄ちゃんに質問攻めです。前の席で聞き耳立てながら話を聞きかじっていると「これはすごい装置なんだぜ!」「世紀の大発明なんだ」とかお兄ちゃんは話しています。あまりの兄ちゃんの恐さにシーンとしていた車内の空気がゆるんだのは言うまでもありません。かなりシリアスだった兄ちゃんの顔が誇らしげに輝いていたのを降車のときに確認しました。聞いていたおばあちゃんも楽しそうでした。日本でそんなことしたら・・・いや、できないでしょうね。一生懸命お互いに話はかみ合っていなくてもその装置について聞き、話しこんでいるのを聞いていたらここはカナダなんだなと思いました。歳の功は侮れません。 日本人の常識からしたら眉をひそめたくなるようなお節介きわまりないことが多いカナダですが、実はとても人間らしくて心が穏やかになるカナディアンのお節介に心を開いてぜひとも出会ってください。
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