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カナダ的チューリップの思い出


2010/4/13 9:00 Writer 江戸もん子

 4月ですね。私ごとですが、先週誕生日でした。エドモントンで暮らしていたときは、主人の「異国でいろいろ購入しても捨てていくだけでもったいない」という質素倹約志向に右に習えの姿勢でいましたので、スーパーの店先に並ぶ切り花など買いたくても買うに買えない状況がありました。花は買えても、その花を生けるための花瓶を買うことに同意してもらえなかったのですよね。今思い起こせば、私は、母が花好きな影響から常に花に囲まれて成長してきており、そんな花のない生活でよくぞ耐えてきたと思いますが。

 エドモントンも4月ともなると、凍りついていた街中にも少しずつ春の気配がしてきます。かなり春めいてきますが、しかしまだ三寒四温を繰り返しているような状況で屋外で春を告げる花を愛でるという季節はもう少し、ほんの少し先の話です。春、この季節になるとスーパーの店先にはあふれんばかりのチューリップの束が並びます。オーソドックスな形でやや小ぶりのチューリップです。色はピンクや赤といった春らしいかわいらしいものが多いです。日本でも春になると花屋さんにはチューリップが並びますが、カナダでもチューリップが店頭に春を告げる花のように並ぶのは同じでした。

 滞在2年目の春、(いつものことですが)誕生日なのに主人からはやはり何ももらえず、食事に行くのも私がリサーチ、準備という何かとてもさびしい誕生日でした。長い寒い暗い冬を過ごしてきたこともあってかあまりにも悲しくなってきて、とぼとぼと肩を落としながらいつもの買い物に出かけたわけです。店先にたくさん山のように並べてあったチューリップをいつもは眺めているだけでしたが、その時は思い切って手に取り買い求めました。たかが2ドル程度の数本(多分3本)の花束すら倹約倹約と拒否していた主人の顔をその時ばかりは脳裏から追い出していましたね。なんだか、心がぬくぬくしてきて気持ちも晴れやかになりました。帰り道はチューリップを眺めながら歩いてとても楽しかったですね。どうやって部屋に飾ったかは覚えていないですが、淡いピンク色のチューリップを買い求め、心が緩やかにほんわりと暖かい気持ちになったことは3年以上たった今でも覚えています。

 前回の記事で少しふれたエドモントンの植物園でも館内特集はチューリップでしたから、春を告げる花として愛されているのではないかと私は思いました。ちなみに、植物園で私は始めて黒いチューリップというものをみました。カナダと違っていろんな品種がある日本でもあまり馴染みがない色ですよね。チューリップはかわいらしいイメージがあるのですが、黒いチューリップはどちらかといえばクールビューティーな印象を受け、凛とした姿がとても気に入りました。でも、やはり春を感じるのは普通のピンクや赤ですよね。買い求めるのも私なら普通の色赤かピンクですね。

 ちなみに、主人はケチ!と言いたくなるほどの倹約家ですが、私たちが滞在していたときはエドモントンはオイルバブルで物価が急激に高騰していましたし、オイルバブルの影響で1カナダドルが100円~105円くらいでしたので、当初の留学予算(1カナダドル75円位)からすると倹約をせざる追えない状況もあったわけなのです。でも、やはり長い暗い寒い冬を乗り切るためには1ドルの花瓶でもよいので購入してお部屋にお花を置いたほうが精神衛生上よろしいかと思います。

  江戸もん子
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ジャーナリストレベル ジャーナリスト
担当国 カナダ、アルバータ州
略歴

2006年~2007年カナダアルバータ州エドモントン在

一言メッセージ
カナダ、アルバータ州エドモントンに2007年6月まで1年半滞在していました。そのときに色々経験したことを皆さんとシェアできれば幸いです。


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