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マンション建設ラッシュ


2010/5/27 9:00 Writer 古瀬香織

 ここ数年、サルヴァドールでは新築マンションの建設が続いています。もうすでにマンション群は市内にいくつも存在し、飽和状態に見えなくもありませんが、建設ラッシュは止まりません。

 マンション暮らしは、今やブラジルの中・上流階級にとってのスタンダード。門番の常駐24時間体制は当然のサービスなので、一軒家よりも警備面で安心と考える人が多いのです。

 最近開発が進んでいるのは、市内中心部からは離れますが、空港からほど近いParalera(パラレラ)という地区。ここに、50棟を超える20階超の大型マンションが一気に建てられています。そこに費やされる作業員数、費やされる資金量は、想像を絶するもの。これだけの規模のマンション建設は、ブラジル広しと言えども(今現在で言うと)ここ以外では見られないそうです。それだけ、都市としてのサルヴァドールの発展が目覚ましいということなのでしょう。

 さて、最近のマンションの特徴はと言いますと、部屋の専有面積は昔より狭くなっているものの、共有部分の施設の充実ぶりがものすごいのです。25メートルのプールに幼児向けプール、サッカーやバスケットが楽しめるコート、スポーツジムにEspaco ZEN(エスパッソ・ゼン)と呼ばれるリラクゼーションコーナー、それにシュラスコが出来るパーティールーム。これらがマストアイテムと言えそうです。

 例えばパラレラ地区に建設中の物件、その名も「マンハッタン・スクエア」のうたい文句は「すべてがここにある」。確かに、これだけ揃っていれば、一歩も外に出なくても楽しく過ごせそうですよね。

 さらに、利用に応じて料金を支払う「Pay-per-use」なるサービスもお目見えしています。テニス教室、フィットネスの個人トレーナー、英語とパソコンの先生、ベビーシッター、マッサージ師、ランドリーサービスなどなど、ホテル顔負けの充実ぶりです。1回あたりの料金まではまだ公表されていないのですが、これはブラジルでは画期的なマンションサービスと言えます。

 ところで気になるお値段ですが、3LDKで120平米を超す新築で、地域にもよりますが2500万~3000万円程度。日本の地方都市とそう変わらない金額ですよね?ブラジル庶民層から見ると、とてもじゃないけど手の出ない金額でもあります。

 しかし、クラッセAと呼ばれる富裕層からすれば、自分の居住用はもちろんのこと、投資用に購入するケースも少なくないようです。不動産で儲ける、ということが実現できる国…建設現場を横目で見るたび、やはり現在進行形で発展しているブラジルなのだなぁ、と実感させられます。

  古瀬 香織
ジャーナリストレベル ジャーナリスト
担当国 ブラジル、アルゼンチン、チリ、メキシコ
略歴

大学2年の夏休みに初海外でカナダに1ヶ月語学留学、 その後、現在までに約20カ国を旅行。 2005年9月よりブラジル・サンパウロに住み、2008年3月より世界遺産の街サルバドール在住。

一言メッセージ
ブラジル在住5年目の2児の母です。胃袋の強さとフットワークの軽さが自慢。


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