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名字がふたつ2010/4/20 9:00 Writer 浦島の亀
メキシコ人はスペイン方式なのでしょうか、名字が必ずふたつあります。父方姓と母方姓です。名前のほうも二つ三つとあるのが普通ですので、ものすごく長くなります。省略するときは母方姓を削ります。コロンビア人作家ガブリエル・ガルシア・マルケスを日本ではマルケスと呼ぶことがあるようですが、スペイン語圏ではそれは不自然ですね。 女性は結婚すると、後ろの母方姓を取って、前置詞de(英語のofに相当)をつけ、その後ろに夫の父方姓をつけるのが伝統的。ですが最近は結婚しても名前を変えない女性も多いようです。仕事上名前が変わると不便なこともあるでしょうし、deをつけることで夫の所有物のような名前になるのはイヤだと顔をしかめる人もいました。 そして夫婦のあいだに生まれた子供は、父親の父方姓と母親の父方姓をもらいます。この方式だと、一緒に暮らしている夫と妻と子供、それぞれが微妙に違う姓を名乗ることになります。 今でも、必ずふたつの姓を書き込まないと受け付けてもらえないところが多くあります。日本人は名字がひとつしかないんだ、と言えば、お前は私生児かと言われたことも。理屈で言えば母方の祖母の姓なのですが、母ですら私が生まれてこの方その名前だったことはないのに、自分の名前として登録するには抵抗がありました。それくらいなら夫の名前のほうが、とdeつきで大学に登録したら、「あなた離婚したら卒業できなくなるわよ」と事務の人。じゃあ卒業するまで離婚しません、と答えておきましたが。 ある日本人の友人が、「旦那さまがゴメスとかゴンサレスだったらイヤかも……」。うちのダンナ、母方姓がゴンサレスです。一歩間違ったらウラシマ(仮)・デ・ゴンサレスになるところでした。
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