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百年経とうとメキシコサッカーは……2010/6/22 14:00 Writer 浦島の亀
今回のワールドカップ、メキシコはもう少しで出場できないところでした。 2006年のメキシコ代表監督ラボルペは、長年メキシコサッカーに携わっていた人ですが、アルゼンチン人です。ドイツW杯では善戦したとはいえ、アルゼンチンに負けて敗退したことから、やはりメキシコ代表監督はメキシコ人でなければ、という気運が高まりました。そこで登場したのがウーゴ・サンチェスです。 ウーゴは、1985~93年にスペインのレアルマドリードで活躍したメキシコ人ストライカーです。スペイン在籍中に五度のピチチ(得点王)の称号を獲得しました。選手として圧倒的な強さとオーラを備えた人で、監督としてもメキシコシティのプーマスというチームの黄金時代を築き、近年にはまれな二連勝を果たしています。 そのウーゴがメキシコ代表監督に就任して試みたのが、若手の育成とメキシコのレアルマドリード化(!?)でした。しかし五輪予選敗退、フル代表のコンフェデ出場権を逃したりと、散々な結果でウーゴはあえなく解任。 メキシコスタイルの非メキシコ人でも欧州スタイルのメキシコ人でもダメなら……と次にサッカー協会が選んだのは、元イングランド代表監督のエリクソンでした。 イングランドとメキシコのサッカースタイルは両極端と言っていいほど違います。これで万年二流国のメキシコが大きく前進するのではと期待する人と、スタイル合わないから無理じゃないの~?と懐疑的な人に分かれました。従来のメキシコサッカーが好きだった人には後者が多かったように思います。結果は……W杯予選敗退まであと一歩、でした。 そしてちょうどそのとき、スペインのアトレティコ監督をしていたメキシコ人、アギーレがちょっとした成績不振で解任されたのがメキシコの何よりの幸運でした。アギーレは日韓W杯のときにも予選でガタガタだったメキシコを立て直してくれた救世主です。サッカー協会はここぞとエリクソンを解任し、アギーレを代表に迎えました。メキシコはあっという間に本来のスタイルを取り戻し、無事に予選通過。 ウーゴはともかくエリクソンを連れてきたメキシコサッカー協会には、おそらくですが欧州化の夢があったのでしょう。近年、欧州へ出て行く選手も多く、特に若手がどんどん流出している今、メキシコサッカーもいずれ欧州スタイルになっていくのは時代の流れなのかもしれません。 が、百年経とうとどこでプレイしようとメキシコ人はメキシコ人であるようにも思います。できればどこまでもそのスタイルを貫いてほしいと思った、今回の監督交代劇でした。
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