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トウモロコシが値上がりする日


2010/8/10 9:00 Writer 浦島の亀

 米、小麦と並んで世界三大穀物であるトウモロコシの起源は明らかではありませんが、メキシコあたりであろうと言われ、7千年以上の昔からアメリカ大陸の人々の主食でした。

 粉に挽いて水で練ったものをマサといい、それを丸めて広げ平たくしたものをトルティーヤといいます。庶民の食事に欠かせないトルティーヤは、ひたすらそれだけを製造しては売るお店がどこにでもあります。

 マサの利用法は数多く、肉などを詰めトウモロコシやバナナの葉で包んで蒸したタマール(複数:タマーレス)や、お湯に溶いた濃いスープのようなアトーレなど、さまざまな料理に使われます。

 トウモロコシを丸ごと茹でたり焼いたりして売っている屋台やお店も多いです。茹でトウモロコシにはマヨネーズとバターをたっぷりと塗り、唐辛子の粉と粉チーズを振りかけてかぶりつきます。それもおいしいですが、チアパスでインディヘナの女性からお裾分けしてもらった塩茹でしただけのトウモロコシのおいしさは忘れられません。こういった丸ごとのトウモロコシをメキシコでは特にエローテと言いますが、ナワトル語源のようです。

 また、トウモロコシにある種の黒い菌が寄生したものをウイトラコチェといい、見てくれは悪いですが、独特の風味のある珍味として昔から食べられています。

 近年、世界的な燃料不足からバイオ燃料の開発研究が進み、トウモロコシからエタノールを作ることができるようになりました。そのおかげでトウモロコシが値上がりし、メキシコのトウモロコシ農家が儲かるか、と思いきや庶民の主食であるトルティーヤが値上がりして困ったことになっています。

  浦島の亀
ジャーナリストレベル ジャーナリスト
担当国 メキシコ
略歴

子供のころ住んだドイツに大学生として留学し、卒業後メキシコに移住しました。

一言メッセージ
メキシコと言えば太陽とサボテンとソンブレロ、ではなくてサッカーとイグアナとマヤ遺跡です。


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