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留学背景


2009/1/6 17:30 Writer 江戸もん子

 私は韓国にはいったことがありませんが、カナダにいるときに韓国人留学生と仲良くしていました。というか、英会話学校では生徒の90%以上が私のいた時は韓国人だったのです。なので、まずは韓国人における留学考を触れておきたいと思います。

 なぜ、留学しているの?と何人かに聞いたことがあります。まだ兵役を終えたばかりのような20代の若者たちは、海外に出て英語を学んでいたという事実があるのは就職にとても有利なので留学に出ているそうです。その英語力がどれほどのものかはあまり問題視していないようですが、でもやはり会話力のある仲間は国外でも飛躍的に伸びている大手の会社に帰国後就職しているようです。

 小学生の子供がいる友人は、子供の世話をするためにカナダに渡ってきていてその子供たちが学校に行っている余暇の時間に自分も学びに来ているといっていました。韓国では、小学生のうちから海外で英語を身につけさせ、将来のエリート養成が普通になってきていると友人は言っていました。確かに子供さんの語学力は飛びぬけていて、ネイティブのように話すのです。子供は1年間の留学ではなく、複数年留学しますので両親のうち片方が一緒にカナダに渡って生活の世話をするのだそうです。韓国に残った片親は、仕送りのためにひたすら働くのだそうですよ。

 日系企業で働くコリアンの友人(40代、独身)は、長年身を粉にして働いたので1年間休みをもらって休暇に来たといっていました。彼は日本に留学し日本語ができるので、職場でかなりの地位にいるようです。若者たちと違って金銭的にも余裕があり、遊びで来ていたので若者ほどの野心はありませんでしたが、海外での生活を満喫していたようでした。ただ、ビザの関係から大学のESLにも所属していたためあまりまじめに学校には来ませんでした。大学の方もあまりまじめに通ってはいないようでした。

 ただ、どの世代でも多くの韓国人に共通していたのは日本や世界に対する韓国政府が戦後行った教育による歪んだ認識が根底にはありました。世界事情に対しても言えたことで、カナディアンの先生や日本人からしたら、世界情勢の見方は歪んでいたし思想的におかしいとおもうことが多かったです。なので、最初は理解に苦しみました。韓国人は経済が発展してきた今でも、日本のように容易く各国のビザをとれるものではありません。しかし、せっかく世界に進出することができても、思想に支配されて世界を見ずして帰国してしまうパターンが多いような気がします。韓国人同士でまとまっているのも一因かと思いますが。その分自分の祖国に対する思いや誇りはとても強いです。

 海外にでれば、必ず日本に対しての質問がされるでしょう。海外にあこがれ、飛び出すのもいいことですが、日本のこともう少し勉強してから海外にでていくのも良いかと思います。

 語学学校で仲良くなった若い日本人の友人が日本に留学にきたカナディアンの友人(R)を連れて、現在の我が家に遊びに来たことがあります。その友人(R)はアウトドア派でとても活発です。我が家から3キロほどの海岸まで歩いて行こうというので歩いて行ったことがありますが、彼はその海岸及び併設する自然豊かな市営公園をとても気に入ってくれました。驚いたことに、彼は日本人ならば気づいてもどうにもしないであろう公園内のゴミを拾い始めたのです。そういえば、カナダの公園にはゴミなどはあまり落ちていません。彼曰く、「こんなに奇麗な公園は国立に決まっているからきれいに保たないといけない」身につまされる言葉でした。日本人はあまり考えずにどこにでもゴミを捨てているような気がします。掃除する人がいるのだから捨ててもいいだろうとか、ゴミが落ちていても拾おうとまでは考えもつかず、社会問題になっている河川敷でBBQしてゴミを置き去りにするなどまだまだそういう点は世界レベルではないということでしょう。見習いたいものです。

 Rは日本で最終的に何を学ぶのでしょうか?やはり、アニメの世界から日本に興味を持ち日本について文化など学びたいようでしたけどね。

 そういえば、地元で外国人のボランティアをしていた時に中国からの語学留学生の世話をしましたが、彼らもまた韓国人の若者たちのように日本語をマスターすると就職に有利などの理由で学んでいました。野心が強すぎて、市長に面会させろなどの要求がありすぎて距離を置きましたが。海外に留学せずとも、日本にいる彼らから学ぶこともたくさんあります。

 さて、日本の若者はいったいなぜこんなにも多く留学するのでしょうか?語学学校に短期留学してくる学生さんは結局のところ、なぜか日本人同士で集まり英語の勉強そっちのけで遊んでしまう人が多いのではないでしょうか?留学する若者が増えているのに、いっこうに日本の英会話の状況が変わっていかないと感じるのはなぜでしょうか?せっかく海外で生活する機会に恵まれても、あちらの生活を受け入れられずに過ごしている人が多くないでしょうか?思想的には韓国人よりも自由でいろいろ柔軟性をもって世界を受け止めることができるはずなのに、なぜ未だに外国人は特別視するような風土が日本にはあるのでしょうか?

 海外にでる理由に日本が嫌いだからという人が多いですが、世界的には諸事情で祖国を出た人でも祖国にプライドを持っている人は多いです。逆に、日本人のように嫌いだからって理由だけで海外に飛び出したのはいいけれど、祖国のこと本当は何も知らないっていうほうが珍しいです。

 なぜ、留学や海外に出てみたいのかと一度考えてみるのも良いかもしれません。日本は他の国のように留学したから就職に有利という環境ではないですしね。また、海外に本気で出たいならば自国のことを学ぶことも大切かとおもいます。

  江戸もん子
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ジャーナリストレベル ジャーナリスト
担当国 カナダ、アルバータ州
略歴

2006年~2007年カナダアルバータ州エドモントン在

一言メッセージ
カナダ、アルバータ州エドモントンに2007年6月まで1年半滞在していました。そのときに色々経験したことを皆さんとシェアできれば幸いです。


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